診察

耳処置

耳の治療の総称です。耳の穴を湿った綿棒や、乾いた綿棒で掃除します。鼓膜の表面を掃除することもあります。膿がたくさん出ているときには、直径1~2mmの管で吸引します。この処置をされるときには大きな音がするので患者さんはびっくりして動くこともあります。痛くないように処置していても、急に動かれると痛いところにさわってしまうので、細心の注意をはらっています。

鼻処置

鼻の治療の総称です。鼻の中に薬をスプレーして、粘膜の腫れを取り除いて鼻の奥までよく診察します。鼻の中の粘液や、膿を吸引しますがなるべく痛くないように一番大きな鼻の通路を通します。きれいに掃除ができると鼻の穴の裏側が見えます。この治療も急に頭を動かされると痛い目にあいます。

咽頭処置

のどの治療の総称です。のどの中に薬を塗ったり、スプレーします。薬を塗るときには「咽頭捲綿子」という綿を巻いた棒の綿の部分に薬をしみこませて塗ります。この処置は痛くありませんが、咽頭反射といって口の中に異物が入ると「ウエっ」となりやすい人は大変です。口の中に舌圧子を入れられない人もいらっしゃいます。でも、ご安心ください。口を開けられなくてものどを診察することはできます。
鼻の穴から、ファイバースコープで診察します。処置できるファイバーもありますが、当院には置いていません。

耳管処置

鼻の穴から、耳(中耳)に空気を送る処置です。一般に「通気」と呼ばれています。これは、中耳炎の治療として行います。中耳炎になって鼓膜の裏側(中耳)の気圧が低くなって鼓膜が凹んだり、鼓膜の裏側に水がたまると、耳が聴こえにくくなります。これを、治すための処置です。大人や、我慢ができるお子様は、鼻の穴から耳管の入り口に直接金属の管を入れて空気を送ります。それができない人は、鼻の穴の入り口からゴム球を使って空気を送ります。
きれいに空気が通ると一時的ですが耳の聴こえ方が良くなります。
金属製のカテーテルによる通気は、高い技術が要ります。下手な人にされると空気が通らないだけではなく、非常に痛かったり出血したりすることもあります。

処置は他にもあります。耳鼻科では顔の部分の処置があり怖いイメージですが、できるだけ痛くないようにしています。痛いときには言ってくださいね。
特に小さなお子様は怖がって泣いたり暴れたりしますが、お連れの保護者のかたがきちんと体を押さえないと診察できません。ご協力をお願いします。